ファクタリングの審査に臨む様子ファクタリングの審査に臨む様子

[※本記事には広告・プロモーションが含まれております]

ファクタリング契約の際に審査がある理由や、審査基準、ファクタリング会社にチェックされるポイントを詳しく解説して参ります。

ファクタリング審査に通るか不安…という方は申し込み前にご参考にしてください。

ファクタリングで審査がある理由

ファクタリング審査のリスク

ファクタリングは融資ではなく、売掛債権の現金化です。

そのためファクタリング審査は銀行融資よりも厳しくはありません。

それでもファクタリング利用時に審査がある理由は、売掛債権が無事に支払われるか、回収できるかを調査するためです。

そのためファクタリングにおける審査は、利用企業よりも「売掛先」の信用情報が主に審査対象となります。

売掛先の業績が悪く、売掛債権の回収見込みが低いと判断されると、ファクタリングの審査に落ちてしまう可能性があります。

「赤字決算・税金滞納」でもファクタリングが可能な理由

ファクタリングは売掛先の信用情報が重視されるため、利用企業の信用情報はあまり重要視されません。

業績が悪くても売掛債権は存在しているため、ファクタリング会社への支払いはほぼ確実に行われます。

したがって赤字決算や税金滞納といったマイナス面があったとしても、ファクタリングで資金調達をすることが可能です。

実際にファクタリングを利用している企業は、

  • 銀行融資の審査に落ちた事業者
  • 創業間もないベンチャー企業

が大半を占めています。

【関連記事】ファクタリングは創業間もないベンチャー企業も利用できる!

信用情報は情報機関で調査される

ファクタリング審査において、売掛先の信用情報はどこで調査されるのでしょうか?

実はファクタリング審査はカードローンや銀行融資と同じく、信用機関に依頼する形で行われます。

売掛先の信用情報は、

  • 帝国データバンク
  • 東京商工リサーチ
  • ICC(法人信用情報)

といった信用情報機関で調査されます。

上記の信用情報機関を利用すれば、過去の業績など非常に細かな信用情報や借入額まで調べられます。

ファクタリング審査に通過しようと、虚偽の売掛先の情報を伝えるとすぐに発覚してしまうので、絶対にやめましょう。

【関連記事】ファクタリング契約時の架空債権と二重譲渡は絶対禁止

ファクタリング審査内容の6項目

ファクタリングの審査状況を話し合う

ファクタリング審査の際に見られるのは、次の6項目です。

  1. 売り掛け先の経営状況
  2. 売掛債権の支払い状況・種類
  3. 譲渡禁止特約
  4. 支払期日
  5. 依頼会社・依頼主個人の信用
  6. 買取額と事業規模のバランス

それでは、ひとつずつチェックしていきましょう。

①売掛先の経営状況

先ほども説明したとおり、ファクタリング審査で特に重要視されるのが売掛先の状況です。

売掛先が支払期日までに倒産してしまうと、ファクタリング会社は売掛債権を回収することができません。

また売掛金が実際に存在しているのかどうか、不良債権ではないか、商品は納入済みか、請求書はあるか、なども審査時に調べられます。

繰り返しですが、くれぐれも虚偽の申告はしないようにしましょう。

②売掛債権の支払い状況・種類

売掛債権の支払い状況や種類についても調べられます。

取引実績が長く、過去に支払い履歴が何度もある売掛債権は優良債権と見なされます。

回収リスクは低いと判断され、審査は有利に進みます。

反対に支払い遅延・滞納が過去にある売掛債権ですと、不良債権と見なされてしまいます。

不良債権は審査落ちとなるか、手数料が高くなってしまう原因です。

また「医療報酬債権」などはファクタリング会社にとってかなりの優良物件です。

なぜなら、大手や国営団体は倒産の心配が無い売掛先として、かなり信用がおけるためです。

【関連記事】医療ファクタリングのメリット・デメリット・利用方法を解説

③譲渡禁止特約が結ばれていないかどうか

2社間ファクタリングでは、債権譲渡登記によって二重譲渡を防止することができます。

しかしながら売掛債権に譲渡禁止特約が結ばれていると、ファクタリングすることはできません。

ファクタリング申し込みの前に、売掛先との契約内容を確認してみましょう。

ただ3社間ファクタリングでは、売掛先が直接債権譲渡の承認をするため、譲渡禁止特約が付随していても、ファクタリングが可能です。

④売掛金の支払期日

売掛金が支払われるまでに売掛先が倒産してしまうリスクは、売掛債権の支払い期日が長ければ長いほど高まります。

また売掛金の支払い期日が長いと、ファクタリング会社のキャッシュフローが悪化する恐れもあります。

そのため売掛金の支払い期日が長いと、ファクタリング手数料が高くなってしまうので注意してください。

⑤利用企業・利用者自身の信用

ファクタリング審査において、利用企業の信用情報は重視されません。

ただビジネスパーソンとしての信用は厳しくチェックされます。

実は近年、2社間ファクタリング契約後にファクタリング会社に支払うべき売掛債権を使い込んでしまうケースが目立っています。

また単一の売掛債権を複数のファクタリング会社に売却するという事例も報告されており、ファクタリング会社側としても、利用企業の信用には神経を尖らせているのです。

  • 面談の時間に遅刻する
  • 必要書類に不備がある
  • 準備に手間取る
  • 虚偽の情報を伝える

といった行為はファクタリング会社からの信用を失う原因となりますので注意してください。

またファクタリング会社への支払いをせずに、意図的に売掛金を別の支払いに充ててしまうと、「横領罪」に問われる可能性もあります。

⑥債権の買取額と売り上げ規模の差

ファクタリングを希望する売掛債権の買取額が、利用企業の売り上げ規模に差がある場合も、ファクタリング審査でマイナス要素になる可能性があります。

その会社にとって過去に例のないほど大きな仕事だった場合、きちんと売掛金を支払えるのか、とファクタリング会社は不安視します。

季節性・突発性の高い債権か定期的な債権かでいえば、後者のほうが買い取りのリスクが少ないのは明らかです。

売掛先との取引実績は重要な審査基準ですので、売掛債権の金額が大きかったとしても審査落ちとなってしまうかもしれません。

まとめ:審査時に気をつけておきたいポイント

ファクタリング契約にサインをする

ファクタリングは借入ほど厳しくありませんが、取引先の信用情報の審査は厳しく行われます。

また利用企業の信用も少なからず審査対象となるので、注意しましょう。

ファクタリング審査に臨む際に気をつけておきたいポイントは以下の4つです。

  • 自社の財務状況は把握しておく
  • 虚偽の情報を伝えない
  • 信用情報が悪くても、誠実な態度で臨む
  • 必要書類は事前に用意しておく

財務状況や書類不備がないように準備しておくことが重要です。

また売掛債権は優良債権かどうかも、チェックするようにしましょう。

ポイントは以下の通りです。

  • 売掛債権の支払期日
  • 売掛先との取引実績・年数
  • 売掛債権の金額と自社の売上規模
  • 取引先の経営状況
  • 取引先が反社会勢力でない

低い手数料でのファクタリングを希望するのであれば、優良債権を売却対象にするのがいいでしょう。

優良債権ならば、ファクタリング審査がスムーズに行われ最短即日で資金調達をすることも可能です。