2社間ファクタリングで失敗しない会社を 選ぶ際のポイントと注意点を解説2社間ファクタリングで失敗しない会社を 選ぶ際のポイントと注意点を解説

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2社間ファクタリングを実行しようと思ったものの、サービスを提供している事業者が多すぎて困ったという悩みはありませんか?

2社間ファクタリングは、日本では参入ハードルも低く、大手企業・金融機関の参入もないことから、競争が激しい業界です。

その中から、自分のニーズにあった事業者を選ぶには、正しい選び方とファクタリングに対するある程度の理解が必要になってきます。

そこで、本記事では、ファクタリングを申し込む前に確認しておきたい点と、優先すべきポイントを順に解説しています。

具体的に、どのような手順で選んでいけば良いのかも書いておりますので、是非参考にしてみてください。

ファクタリングを申し込む前に確認しておきたいこと

申込みのチェックリストにマークを付ける様子

早速、2社間ファクタリング業者の選び方を解説していきたいのですが、まず2社間ファクタリングを申し込む前に、軽く確認しておきたいことを解説しましょう。

これらを理解した上で、ファクタリングを申し込むとより納得感のある取引ができます。

  • 本当に融資が受けられそうにないのか
  • 実行後、キャッシュフロー改善の見込みはあるか

上記に加え、手数料相場と「ファクタリング業者の収益構造」も理解し、前知識を取り入れていきましょう。

それでは、具体的に解説していきます。

本当に融資が受けられそうにないのか

ファクタリングは融資が受けられそうにない時、あるいは負債を増やさずに資金調達したい時に利用すべき手段です。

すでに確認している人も多いと思いますが、今一度融資を受けるという選択肢が完全にないのかを確認したうえで検討するようにしましょう。

実行後、キャッシュフロー改善の見込みはあるか

ファクタリングは、「売掛金の前払い」で資金を調達する手法です。いわば超短期融資といえます。

したがって、何回も続けていると、手元のキャッシュが少なくなって苦労するというのは想像に難くありません。

今乗り越えられれば長期的にはキャッシュフローが安定する!という見込みがある状態で受けるようにしましょう。

確かに、つなぎ資金を調達するのに適してはいるものの、実態としては長期的な経営改善を見据えた運用をしなくては、キャッシングにおけるリボ払いのように、本当に一時しのぎにしかならないためです。

上記2点については把握している方も多いかと思いますが、念のため解説しておきました。

それでは、続いてファクタリングの手数料相場について触れていきましょう。

ファクタリングの手数料相場&収益を上げる仕組み

ファクタリングの手数料を支払う様子

ファクタリングの手数料は「リスクに比例する」のが原則です。

ここで言うリスクとは、ファクタリング業者が「売掛金を回収できなくなる(貸し倒れるリスク)」のこと。

このリスクも加味したうえで、ファクタリング業者は確実に利益を上げられる手数料を設定しています。具体的には以下のとおり。

  • 2社間:7%〜25%
  • 3社間:1.5%〜5%

3社間に比べて、手数料自体も手数料相場の開きも激しい理由は、2社間ファクタリングのリスクの大きさゆえです。

まず、仕組みとして3社間では、売掛先が同意→売掛先がファクタリング業者の口座に直接入金します。

一方、2社間では売掛先→依頼者→ファクタリング業者と、売掛金を移動させることになります。

これ(依頼者を間に通すこと)により何が起こるのかというと、以下のリスクが起きる可能性が考えられるのです。

  • 依頼者が売掛金を持ち逃げするリスク
  • 依頼者が債権を別のファクタリング会社へ無断で譲渡(多重譲渡)するリスク

これらは全て犯罪行為であり、もちろん罰せられます。ですが、現実としてこういうことが起きる想定はしておかなくてはなりません。

そのため、2社間ファクタリングでは、多重譲渡を防ぐために、「債権譲渡登記」を行う必要があります。

これは、公的に債権が譲渡したことを証明するもので、3社間ファクタリングと違い、債権を譲渡したことを証明する手段がないために、こうした手続きが必要となっています。

登記にかかる手数料は一般的に7万〜10万とされており、これが固定費としてかかってくる以上、少額ファクタリングだと利益がほとんど出なくなってしまいます。

したがって、2社間ファクタリングでは少額であればあるほど手数料は上がってきます。

なので、2社間ファクタリングを行う際は、手数料相場を正しく把握した上で、相場から大きく逸脱した手数料かどうかをきっちり内訳まで含めて把握しておくべきといえます。

これが、2社間ファクタリングの手数料が高くなってしまうメカニズムです。

ここまで解説したところで、それではファクタリング会社を選ぶポイントを解説していきましょう。

ファクタリング業者を選ぶ際に抑えておきたいポイント

ファクタリング会社を選ぶポイントをメモする様子

ファクタリング業者を選ぶ際、抑えておきたいポイントは以下の5つ。

  1. 入金スピード
  2. 取扱額
  3. 手数料
  4. 評判
  5. 応対時の様子

それでは、ひとつずつチェックしていきましょう。

1.入金スピード

依頼者にとっては、ファクタリングを実行するにあたって1日でも早く入金されるに越したことは無いでしょう。

ただ、状況によって求める入金日は変わってきます。

明日売掛金が必要なのか、3日ぐらいなら待てるのかなど、自分の状況に間に合うように入金してくれるところを探すのが望ましいでしょう。

ちなみに、入金スピードはだいたい数日〜1週間前後。

審査によるが、即日入金をウリにしている事業者も出てきており、ファクタリング業界の実効スピードは日々向上しています。

特に希望が無ければ優先度は下がる部分ですが、早くキャッシュを手に入れる必要があるならば入金スピードは真っ先に見ておきましょう。

2.取扱額

続いて、債権の取扱額も優先的にチェックしておきたい部分です。

そもそも、現金化したい債権の買取に応じてくれなければ意味が無いためです。

初回の実行は与信が無いため、買取金額もある程度制限が設けられているところが少なくありません。

調べた限り、100万円〜数千万円の間であればどこのファクタリング業者も受け付けてくれますが、初回から1億円以上の債権となると、受け付けてくれる事業者が絞り込まれてくるという印象です。

ちなみに、複数回取引をすれば、会社としての信頼性も上がり高額な債権の買い取りにも応じてくれるケースが非常に多くなります。

3.手数料

先ほど、手数料相場と利益の関係性を詳しく解説しました。

ここで見ておきたいのは、手数料の高さよりもファクタリング業者のHPに手数料相場が載っているかどうかという点。

ウチの手数料は○○%~○○%ですという情報をキッチリ出しているところであれば、信頼性は上がるためです。

基本的に、2社間ファクタリングは初回15%を基準として上下するところが多いので、15%より低いか高いかを見て判断しましょう。

なお、公式HPを見てもわからなければ、一度相談して聞いてみるのも良いでしょう。

直接尋ねてみて、それでも手数料をハッキリさせない事業者はないとは思いますが、明かさないようであれば警戒しなくてはなりません。

4.評判

事業者向けの資金調達手段であるファクタリングは、BtoCのサービスと違ってレビューの信憑性は高めなのが特徴です。

もちろん、ネットのレビューを鵜呑みにしてはいけないが、ネットにある筋の通ったレビューで悪評が多い業者は警戒すべきでしょう。

知り合いにファクタリングを実行している事業者がいるなら、話を聞きに行ってみるのもおすすめです。

5.応対時の様子

電話で相見積もりを取ったり、相談したりした際、明朗で態度の良いファクタリングと、態度の悪いファクタリング業者であれば、前者を選んだ方が良いでしょう。

2社間ファクタリングは参入障壁が低いがゆえに、悪徳業者が紛れ込んでいる可能性もゼロではありません。

なので、何気ない電話やメールの応対の様子も判断材料にはなるということを意識しておきたいところです。

自分の状況を満たしているかどうかを確認し、手数料やサービスの質でより良い業者を選びましょう。

上記をまとめると、

  1. 入金スピードが重要な状況なら、必要な日数以内に買取可能な業者を絞り込む
  2. 入金スピードにこだわらない状況なら、大抵の業者は1週間以内に買い取ってくれるので優先順位を下げて良し
  3. 買い取ってほしい債権の額を確認。高いと買い取って貰えない可能性があるので絞り込む
  4. 手数料を明示しているか、明示しているなら安いかどうかを比較
  5. 4までで絞り込んだ業者をリサーチし、大まかな評判を確認する
  6. 実際に電話やメールなど連絡を取ってみて、応対の程度をざっくり確認する

実際に、このような流れで決めておけばほぼ間違いのない選択ができるかと思います。

なお、悪徳業者の見分け方についてはここで解説しておりませんが、別記事で詳しく解説したものがあるので気になる方はあわせて確認してみてください。

2社間ファクタリングでの会社選び:まとめ

2社間ファクタリングの会社選びについての記事をまとめた様子
  • 2社間ファクタリングは、大手金融機関での取扱がない分多くの民間事業者が参入している世界です。
  • 当然、サービスには一長一短がありますし、強みとしている部分にも違いがありますので、正しいリサーチを行うことが重要と言えます。
  • ファクタリング業者は、長く付き合えば付き合うほど他人には話せないキャッシュフローの相談など、あなたの経営の助けになってくれることもあります。
  • 長く付き合えそうな業者を選び、検討してみると良いでしょう。