会社の資金繰りが困難になった時には、つなぎ資金(つなぎ融資)を検討しましょう。
つなぎ資金を得る方法は複数ありますが、中でも推奨したいのがファクタリングです。
ファクタリングで売掛金を現金化することで、融資よりも手軽につなぎ資金を手にすることができます。
しかしながら注意点もあるため、利用の際には他の資金調達法と比較して利用を検討してください。
目次
つなぎ資金の役割・目的について説明
つなぎ資金の活用方法として、一般的には住宅ローン等の「つなぎ融資」が広く知られていますが、ビジネスにおいてもつなぎ融資は存在します。(ビジネスシーンにおいては、「つなぎ資金」と呼ばれることが多い)
つなぎ融資とは、長期的な返済計画に基づいた借り入れではなく、短期間の借り入れのことです。
「つなぎ」という言葉の通り、キャッシュ不足や資金ショート時の補填のために、利用されます。
日本政策金融公庫融資支援サイトによると、つなぎ融資は次のような定義がされています。
【つなぎ融資】
つなぎ融資とは、会社の資金繰りのために一時的にお金を貸すことをいいます。
(中略)手持ち資金が潤沢であれば、材料や商品の仕入れが行えます。
しかし、得意先からの入金が遅れたなど、何らかのアクシデントがあって手元の資金が不足すると、仕入れができなくなり、営業がストップしてしまいます。
こうした事態を回避するために短期間だけお金を借りて、運転資金を確保することをつなぎ融資と呼んでいるのです。
引用元:参照:日本政策金融公庫融資支援ドットコムより抜粋
一般的には、ノンバンクの方が銀行よりも審査の通過率が高く、資金調達スピードが速いため、つなぎ資金としては有用とされています。
つなぎ融資で資金を活用するメリット
次に、資金が足りなくなってしまった場合につなぎ融資を利用するメリットを解説していきます。
具体的には、以下の通りです。
- 支払いを行うことができ、キャッシュフローが改善される
- 利用するハードルが低い
- 資金繰りが改善され、銀行や金融機関との関係が改善される
詳しく見ていきます。
①支払いを行うことができ、キャッシュフローが改善される
取引先の支払いなどが滞っている場合、つなぎ資金を利用することで、返済などを行うことができます。
そのため会社の資金繰りを悪化させることなく、会社のキャッシュフローが改善されます。
②利用するハードルが低い
つなぎ資金は多くの金融機関で利用することができます。
その中でも、ノンバンク系の金融機関(消費者金融など)は銀行とは異なり「無担保・無保証」で利用することができる場合があります。
また審査にかかるスピードも早く、つなぎ資金として利用するハードルは低いと言えます。
③資金繰りが改善され、銀行や金融機関からの信用が上がる
つなぎ資金を手にすることで、資金繰りが改善されます。
前述の通り、キャッシュフローや会社の業績を悪化させることがなくなると期待できます。
その結果、銀行や金融機関からの経営状況の信用が向上します。
よって別の融資や他ローンを希望する場合でも、審査にプラスに働くと考えられます。
つなぎ資金にはファクタリングの活用がオススメ!
つなぎ資金には、銀行やノンバンクの利用が一般的ですが、「借りない資金調達方」として注目を集めているファクタリングも、実はつなぎ資金に有用です。
ファクタリングとは、未払いの売掛金を売却し現金化することで、経営に必要な資金を得る方法のことです。
借り入れではないため、審査が無く、売掛金を融資いれば利用することができます。
では、次にファクタリングをつなぎ資金として活用するメリットについて見ていきましょう。
①資金調達のスピードが速い
ファクタリングは借り入れではないため、利用の際に金融機関のような厳しい審査がありません。
審査は主に、売掛先の信用情報が重視されるため、ファクタリングを利用すると最短即日でキャッシュを手にすることができます。
特に取引先への支払いが迫っている状況では、いくら利用ハードルが低いノンバンク系と言えども、間に合わない可能性があります。
それでもファクタリングは最短即日での入金が可能であるため、急場の資金繰りでも安心して利用が可能です。
②秘匿性が高い
ファクタリングの2社間取引は、ファクタリング会社と利用企業のみの間で契約を交わし、売掛金を売却するという取引方法です。
2社間取引ならば、売掛先に知られることなく、秘匿で資金を手にすることができます。
ビジネスローンや銀行融資を利用すると、取引先にバレてしまう危険性がありますが、ファクタリングではその心配は無用です。
当然ながら、ファクタリングを利用した事実は銀行などの金融機関にもバレることがありません。
③資金調達の確実性が高い
つなぎ融資として、ビジネスローンや銀行融資を利用することは考えられます。
しかしながら融資である以上、利用に当たって審査があり、会社の信用情報や業績によっては審査落ちしてしまう可能性が考えられます。
一方で、ファクタリングは未払いの売掛金を有していれば、ほぼ確実に資金調達をすることが可能です。
そのため銀行やノンバンク系に比べると、はるかに確実性が高いと言えるでしょう。
ファクタリング以外のつなぎ資金調達の方法
つなぎ資金を得るには、銀行やノンバンク系、ファクタリング以外にも方法があります。
銀行やノンバンク系は「審査があり、金利が発生する」
ファクタリングは、「手数料がかかる」など、それぞれデメリットがあります。
そのため資金繰り悪化時には、全ての資金調達法を総合的に判断し、利用を比較検討することが大切です。
【参考記事】ファクタリングと融資、キャッシュフロー改善はどちらがオススメ?
①日本政策金融公庫の融資制度
日本政策金融公庫は、国が100%の出資をしている金融機関です。
低金利で負担が少ない融資を受けることができます。
しかしながら、審査が非常に厳しく、融資までの期間が銀行よりも長いというデメリットには注意です。
②手形割引
手形割引とは、銀行などに満期前の手形を買い取ってもらい、現金化するという資金調達法です。
ファクタリングと同じく、手形を早期現金化することで、資金を得ることができます。
支払日までの利息差引分を現金として、受け取ることが可能です。
ただ、手形の代金が支払えない状況になってしまった場合には、買い戻す義務が発生してしまうといったリスクがあります。
【関連記事】手形割引からファクタリングに切り替えるべき5つの理由
③不動産担保融資
不動産担保融資とは、保有している土地や建物を担保にして、融資を受ける方法のことです。
不動産を担保にするため、大きな金額の資金を手にすることができます。
また不動産を担保にすることで、貸し倒れのリスクが低くなり、低金利で融資を受けることも可能です。
ただ当然ながら、返済ができなくなってしまった場合には担保となった不動産を手放さなければいけないという点には注意しなければいけません。
まとめ:総合的に判断することが大切
資金ショート寸前に陥った時には、つなぎ融資の利用を検討しましょう。
ファクタリングはつなぎ融資として最適な資金調達法ですが、手数料がかかるというデメリットがあります。
また銀行融資やノンバンクの利用は、審査に時間がかかる、金利が発生するといったデメリットがあります。
手形割引や不動産融資担保といった方法にも、メリット・デメリットがそれぞれ存在します。
したがって、つなぎ融資を利用する際には、全ての資金調達法を総合的に比較し、利用を検討するようにしてください。
特に資金ショート時には、焦ってしまい冷静な判断ができなくなってしまいます。
一度落ち着いて、どの資金調達法がつなぎ融資に最適なのかを見極めるようにしてください。
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