ファクタリングなどのサービスを複数の業者に見積もりを取って比較検討することを、一般的に「相見積もり(あいみつ)」と言います。
相見積もりは、個人・企業問わずさまざまなサービスを比較する時に使われていますが、それはファクタリング業界でも例外ではありません。
そこで今回は「ファクタリングで相見積もりを取る際のコツ」「相見積もりを取るときに気をつけてほしいところ」を解説。
「手持ちの債権をファクタリングしようかな、見積もり取らなきゃ…」と考えている事業者はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
目次
相見積もりとは?
ファクタリング業界は9割がノンバンク業者ですから、相見積もりは他の業界以上に重要です。
よりよい条件で契約する意外にも、悪徳業者を回避するという目的もあるためです。
とはいえ、プライベートでも引っ越しやお店選びなどで相見積もりを取ると思いますが、同じ感覚だと思ってもらえれば問題ありません。
それから、基本的に気をつけるべきポイントは少なく、
- 同一の条件で見積もりを取る
- 相見積もりを取っていることを伝える
- 希望する条件を明確に
という点さえ気をつければ、トラブルは回避できます。
ただし、ファクタリングは資金調達手法としての性質上、以下の点に気をつける必要があります。
補足:融資を受けられるなら、融資の方が基本的にお得!
ファクタリングの見積もりを取る前に検討してもらいたい部分、それは「融資」という選択肢です。
ファクタリングを検討している方は、当然融資についても検討したかと思いますが基本的に融資を受けられるなら融資の方が良いです。
ファクタリングのメリットが大きくなるのは、「負債を増やさず債権を現金化できる」という点があるためです。
したがって、ただの資金調達目的ではなく
- 与信の高い債権(国からのモノや安定した収益が見込める=回収リスクが低いもの)がある
- 融資枠を使うほどではない
- 純資産利益率を上げるため負債を増やしたくない
など、経営戦略上の理由があればファクタリングの利用も十分理にかなっています。
つなぎ資金が必要で、融資が受けられるのであればまずは融資を検討した方が良いでしょう。
銀行以外にも、日本政策金融金庫(日本公庫)のような政府系金融機関や、民間のビジネスローンなど選択肢は多くあります。
そうでなければ、下記で解説する相見積もりの比較・検討に進みましょう。
どうやってファクタリングの相見積もりを取る?
さて、それではファクタリングの相見積もりを取る際に気をつけていくべき点をお伝えしていきましょう。
重要な以下の3点を、Q&A形式でお伝えしていきます。
- 相見積もりは最低何社取るべき?
- 見積もりはいつから始めるべき?
- どこを比較・検討すべき?
それでは、上から順に解説していきましょう。
Q1.相見積もりは最低何社取るべき?
A.相見積もりを取るのなら最低3社!
相見積もりを取る際、気になるのが何社程度比較するべきか?という点です。
少ないと比較できませんし、多いと見積もり自体に時間と労力がかかってしまいます。
そのうえでの結論としては、3社程度が望ましいです。
ネットでしっかりとリサーチしたうえで3社程度に絞り込みましょう。
5社以上だと、後述するように「見積もり自体にかなりの労力を要する」ため、基本的にはあまりおすすめできません。
トラブルに発展するケースもあるのは覚悟しておく
また、相見積もりの件数が増えるほどトラブルに発展するケースもあることは理解しましょう。
業者にとっては、契約できなければ審査や見積もりを出す時間が無駄になるためです。
とはいえ……。相見積もりを取るのは依頼者として至極真っ当な判断ですし、それは権利として認められています。
業者もそれを承知の上で見積もりを出し、交渉で他社から契約をもぎ取るのが正しいあり方。
したがって、相見積もりに対して不満を述べるような業者は、逆に避けるべきでしょう。
Q2.見積もりはいつから始めるべき?
A.意外と時間がかかるので余裕をもって1ヶ月前からがおすすめです。
ファクタリングは、知名度が高い手段であるとは言えず、サービスを提供しているのも中小企業が9割を占めています。
したがって、一般的なサービスと比較すると情報収集効率の面では労力を要してしまうのは避けられません。(もっとも、そのような事業者のために当サイトが存在していますので、活用していただきたいところではあります)
とはいえ、本当に時間がかかるのはリサーチではなく、リサーチの後見積もりを取るタイミングです。
見積もりを出してもらうのにとにかく書類の準備や時間がかかる
ファクタリングは、見積もりを出して貰うために必要なフローがいくつかあります。
- 申し込み
- 口頭、またはメールでヒヤリング&仮審査
- 書類を提出して本審査
- 見積もりと契約書が提示
- 見積もり内容、契約書の精査
1社から見積もり(買取額)を提示してもらい、比較のための材料とするのに、これだけのステップを踏まねばなりません。
即日で見積もりを提示してくれるところもありますが、多くの企業は1~2日かかると考えた方が良いでしょう。
加えて、
- 業者それぞれに必要な書類が異なっているケース
- ヒヤリングや本審査の流れの違い
- 対面での契約を必須にしている業者
など、さまざまな違いがありますから、想像しているよりもっと多くの時間・労力を要することと思います。
ですから、1ヶ月という準備時間は別に早すぎるわけではないのです。
本当に急いでいるとしても、相見積もりを取るつもりなら2週間程度は見ていくと良いでしょう。
Q3.どこを比較・検討すべき?
相見積もりの際に比較すべきなのは、以下の4点です。
- 手数料
- ノンリコース・リコース
- 契約書の内容
- 入金スピード
まず、手数料がもっとも重要です。
続いて重要なのは、「ノンリコース」か「リコース」かどうかという部分。
リコース(償還請求権)というのは、つまり「買い取った債権が不渡りになった際、業者からその損失を依頼者に請求できる権利」のこと。
ノンリコース契約にしておかないと、万が一売掛先が倒産してしまった場合、不利益を被ることになります。
ちなみに、現在優良とされているファクタリング業者はすべて「ノンリコース」で契約可能。
これは、契約書を提示された際もよく確認してから契約するようにしましょう。
後で「乗り換え」も可能なので慎重になりすぎる必要はない
相見積もりを取って、優良業者をリサーチしていくのは重要です。
とはいえ、慎重になりすぎて動けなくなってしまっては元も子もありませんから、ここだという所で決めてしまうのも戦略としてアリでしょう。
上記で解説したように、きちんと相場観を掴んで契約書を精査すれば、悪徳業者に騙される心配はありません。
それに、万が一選んだ業者がいまいちだったとしても、ファクタリングは契約が終われば乗り換えも可能です。
ですから、あまり気負いすぎず、3~4社程度相見積もりを取ったらその中でベストな選択をしていくと良いでしょう。
まとめ:ファクタリング情報館では相見積もりに適した情報を網羅しています
まとめると、相見積もりの際は以下の点に留意していくのがおすすめです。
- 見積もりは3社くらいが望ましい。5社以上はかなり時間がかかるので注意
- 見積もりは意外と時間がかかるので1ヶ月前からやろう
- 比較検討すべき点は第一に「手数料」、続いて「ノンリコース」「契約書の内容」「入金スピード」
- 3社間ファクタリングなら金融機関も視野に。ただし審査は緩くない
特に、「見積もりを取るだけでも時間と労力は取られる」点に注意し、余裕を持って動いていきましょう。
もちろん、冒頭で触れたとおり融資との併用も視野に入れていくのがおすすめです。
ファクタリングは、一昔前と比べて知名度も上がり、優良業者もシェアされやすくなりました。
当サイトでも、優良業者の情報を積極的に発信しつつ、ファクタリングに関する知識を紹介していますので、参考にしてみてください。
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