ファクタリングを利用するべきタイミングや、ファクタリングの利用がオススメな事業者の方を詳しく解説して参ります。
「ファクタリングを利用するべきなのか、分からない」
「ファクタリングはどういう場合に利用するべきなのかを知りたい」
という方はご参考にしてください。
目次
ファクタリングを活用すべき事業者とは
ファクタリングとは、「第三者であるファクタリング業者に売掛債権を売却し、債権の支払期日よりも前に売掛金を確保する」という資金調達手法です。
売却の際には、売掛金額から一定割合の手数料が引かれますが、短期的な資金調達の手段としては非常に優れています。
利用に即して審査はなく、信用情報に記録されることもありません。
最短即日で資金調達をすることも可能です。
ではこのファクタリングを利用するべき事業者とは一体どういった状況にある人なのでしょうか?
総合的に判断して、以下のような人は「ファクタリングを利用するべきである」事業者と言えます。
◉融資審査が通らない
◉なるべく早く資金を調達する必要がある(時間が無い)
◉長期的にはキャッシュフロー改善の見込みがある
◉貸借対照表(バランスシート)のオフバランス化を図りたい
それでは、以下で具体的に解説していきましょう。
①融資審査が通らない
「開業間もない状態で実績が無い」
「赤字決算が続いている」
「税金を滞納している…」
上記のように与信審査に不安があるような状況では、金融機関による融資は利用できないと考えたほうがいいでしょう。
一方でファクタリングは審査が融資ほど厳しくはありません。
そのため融資審査に通らないという状況では、ファクタリングの利用がお勧めです。
②なるべく早く資金を調達する必要がある(時間が無い)
融資にせよ出資にせよ、申し込んでから実際に入金されるまでには、それなりの時間を要します。
特に銀行融資では、申し込みから審査結果が出るまでに数週間程度の時間がかかることもあります。
支払い期日が迫っているにも関わらず手元に資金を確保できていない場合に、金融機関を頼るのは得策ではありません。
一方でファクタリングは審査が簡易的で、信用情報を厳しくチェックされませんので申し込みから最短即日、遅くとも4日程度で資金調達が可能です。
ただ最短即日で資金調達が可能なのは、3社間ファクタリングではなく2社間ファクタリングである点にはご注意ください。
【関連記事】ファクタリングの3社間・2社間の違いと仕組みを解説
③長期的にはキャッシュフロー改善の見込みがある
ファクタリング会社に売掛債権を売却する際には、買取手数料が発生します。
買取手数料は銀行融資などの金利に比べると非常に高く、手数料の分、本来得られるはずだった売掛金額は少なくなってしまいます。
同時にファクタリングを何回も利用すると手数料の分、資金繰りは圧迫されてしまいます。
そのためファクタリングを利用する際には、長期的にキャッシュフロー改善の見込みがあるのかを必ずご確認ください。
1~2回程度ならば、その場しのぎでファクタリングを利用しても構いませんが、何度もファクタリングを利用することは控えたほうがいいでしょう。
④貸借対照表(バランスシート)のオフバランス化を図りたい
ファクタリングを利用することで、オフバランス化が可能です。
具体的には売掛債権を売却することによって流動資産が減り、純利益率が上がるため、融資や決算時に会社の信用情報を評価されるようになります。
ファクタリングは負債を抱えるわけではありませんので、こうしたメリットもあると把握しておくことで実行の際のハードルも低くなるでしょう。
詳しくはファクタリングでオフバランス化が可能?銀行からの評価も上がる?の記事をご確認ください。
どういうタイミングでファクタリングを使うと効果的か
これまでにファクタリングを利用するべき事業者の方について解説して参りました。
続いて「ファクタリングを利用するべきタイミング」についても、解説していきたいと思います。
具体的には、以下のようなタイミング(状況)がファクタリングを利用するべきタイミングとして挙げられます。
- 売掛先がファクタリングに理解がある場合
- 開業する時
- 融資審査が通らない時
それでは、詳しくチェックしていきましょう。
①売掛先がファクタリングに理解があった時
ファクタリングは銀行融資よりも審査が厳しくないという特徴があります。
ただ反面、ファクタリングを利用することは「銀行融資が受けられないほど、資金繰りが悪化している」と言い換えることもできます。
そのためファクタリングを利用することを取引先に知られると、信用を失ってしまう可能性はゼロではありません。
「経営に困っているようだし、取引関係を見直そうか…」
と思われてしまいます。
そのためファクタリングを利用する際には、売掛先がファクタリングに理解があるかどうかが重要です。
取引先がファクタリングへ不信感を抱いている場合、債権譲渡の申し出を拒否されてしまうことも考えられます。
ただ2社間ファクタリングならば取引先にバレることなく、ファクタリングが実行可能です。
取引先から債権譲渡承諾を得られそうにない、取引先から信用を失いたくないという場合には2社間ファクタリングを利用するといいでしょう。
③開業まもない時
開業するときも、運転資金の確保のためにファクタリングを利用する事業者は少なくありません。
特に医療業界では診療報酬債権の支払いサイトが長いため、開業したばかりの際にはファクタリングで事業資金を確保するケースが多々あります。
開業まもない時に資金不足に陥ってしまった際には、ファクタリングの利用を検討してみましょう。
【関連記事】黒字倒産の回避ならファクタリングがベストの解決策
④融資審査が通らない時
融資審査が通らないが資金を確保したい、というタイミングでは、ファクタリングのように保有資産を売却する「デットファイナンス」が効果的です。
なお銀行融資審査に通らない時は、他に審査が緩い民間のビジネスローンや、消費者金融という選択肢もあります。
しかしながらビジネスローンは金利が高く、消費者金融に至っては利息上限が18%とかなり高額です。
またビジネスローンを利用すると信用情報に記録されてしまうため、他の借入の際に影響が及んでしまう可能性もあります。
一方でファクタリングは信用情報の審査がないため、経営状況に不安がある場合でも利用することができます。
加えてファクタリングを利用した事実は信用情報に記録されることがないため、銀行融資の利用などに影響を及ぼすことがありません。
【関連記事】ファクタリングと銀行融資はどちらがおすすめ?特徴と種類を詳しく解説
まとめ
ファクタリングを利用すべき事業者をまとめると、以下のようになります。
- 融資審査が通らない
- なるべく早く資金を調達する必要がある(時間が無い)
- 長期的にはキャッシュフロー改善の見込みがある
- 貸借対照表(バランスシート)のオフバランス化を図りたい
用途としては短期のつなぎ資金目的がメインですが、実際の所長期でキャッシュフロー改善を見込んで利用するようにすると失敗しません。
金融機関や公的機関での融資の際も、返済計画書を作成するかと思いますが、ファクタリングでもそういったプランは予め練っておく必要があります。
また、開業資金や従業員に与える賞与など、つなぎ資金だけでなく、純粋な資金調達手法としても、金利の低さからファクタリングが有効な場合があります。
柔軟に利用し、自社の経営に役立てていきましょう。
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