ファクタリングは、金融機関ではなく民間業者が主体となっている業界です。
手数料上限が法律で定められていないということもあり、優良業者もいれば悪徳業者もいるのが特徴といえるでしょう。
これからファクタリングを申し込むにあたって「悪徳業者が心配…」「優良業者はどうやって見つければいいのか?」と不安に思っている人も少なくないかと思います。
そこで、本記事では
- 悪徳業者の特徴
- 優良業者の特徴
- 優良業者の探し方
を順番に解説していきます。
悪徳業者に注意!特徴や警戒すべきポイント
ファクタリングは、貸金業法で定められているところの「融資」ではないため、実質手数料に法規制はありません。
ですから、悪徳業者はできる限り手数料を高くして利益を上げようとしており、結果以下のような手口がこれまでに確認されています。
- 見積もりの内訳が不明瞭&はぐらかされる
- 手数料が異様に高い
- オフィスの所在、固定電話の有無
それでは、具体的に解説していきましょう。
1.見積もりの内訳が不明瞭&はぐらかされる
見積もりをなかなか出してこない、内訳が不明など、悪徳業者にまつわるトラブルの中でもっとも多いのが「見積もりに関するトラブル」です。
これは、往々にして後述する手数料の高さに結びつきますので、真っ当な業者であれば見積もりは内訳まできっちりと説明するところが多いです。
したがって、内訳を明朗にしない業者=最大限に警戒すべき業者といえるでしょう。
2.手数料が異様に高い
見積もりの内訳をよく確認しなかった場合、最終的には暴利ともいえる手数料でファクタリングを持ちかけられるケースが多いです。
仮に、見積もりに記載されている手数料が安かったとしても、概算のみしか確認してなかった場合、後から何らかの形で上乗せされてしまう可能性が高いのです。
また、ファクタリング手数料を定める法律は整備されておらず、たとえ99%の手数料でも法律違反とはみなされません。
ですから、悪徳業者はいかに手数料を上げて儲けを大きくするかという部分に注力しているのです。
3.オフィスの所在、固定電話の有無
悪徳業者かどうかの判断基準としては、
- 会社ホームページにオフィスの所在地・固定電話番号が正しく記載してあるか
- ファクタリング会社のオフィスで直接面談できるかどうか
という点も気をつけねばなりません。
過去にあったケースとしては、
- 「出先だと言われ、携帯電話番号からかかってきた」
- 「オフィスが改装中と言われ、面談にカフェを指定された」
- 「面談したいと言っても、スピーディな実行を徹底するために電話応対のみだと言われた」
等の応対をされ、契約段階で悪徳業者だとわかった…という例もあります。
真っ当に営業している業者であれば、固定電話はあって当たり前ですし、ウソを書くメリットもありません。
また、貸し倒れがないか判断するために直接面談をする手間を避け、会いたがらないというのもかえって不自然です。
これらの要件を満たさない業者は、警戒すべきと言えるでしょう。
このように、悪徳業者は法規制がないファクタリングにおいて「いかに手数料をかさましして効率良く利益を上げるか」という点に注力している場合が多いです。
見積もりの内訳を明朗にしない、会いたがらない、会社の所在がハッキリしない、などのケースに遭遇した場合、警戒するべきでしょう。
では、続いてこれらの特徴をふまえた「ファクタリング優良業者の特徴」を解説していきます。
ファクタリング優良業者の特徴
ファクタリング優良業者の特徴は、以下のとおりです。
- 見積もりの際、手数料内訳を細かく伝える
- 会社の所在と身元がハッキリしている
- 連絡・やり取りがスムーズ
- 事前に必要書類を書面、あるいはメールですべて伝えてくれる
- キャッシュフロー改善などの相談に乗ってくれる
それでは、具体的に解説していきましょう。
1.見積もりの際、手数料内訳を細かく伝える
まず、優良業者と悪徳業者の最大の違いは「見積もりをしっかり出してくれる」という点でしょう。
どういった諸費用がいくら発生しているのか、審査結果によってなぜこの手数料になったのか…など、疑問をすべて解消できるかが重要です。
また、見積もり書の控えを渡してくれるかという点も業者の信頼性を判断するうえでは大事なポイントといえます。
2.会社の所在と身元がハッキリしている
まず、会社の所在や身元がハッキリしていることは重要です。
公式HPが、業者の看板としてきちんと作り込んであるかどうかも見ておくと良いでしょう。
3.連絡・やり取りがスムーズ
やり取りがスムーズであるかどうかも、信頼できるかどうかという観点においては指標のひとつとなります。
見積もりや連絡に時間がかかる、審査にどれくらいかかるかハッキリ伝えない、などは警戒すべきでしょう。
実際にあったパターンとして、依頼者の足下を見てギリギリまで審査を引き延ばし、契約せざるをえない状況にまで追い込んでから高額な手数料で実行させる、といった例も報告されています。
もし応対に不信感を抱いたなら、上記のケースで高額な手数料を要求される可能性があります。
4.事前に必要書類を書面、あるいはメールですべて伝えてくれる
申し込みの際ですが、できる限り電話ではなくWebで申し込むようにするのがおすすめです。
理由として、必要書類を口頭で伝えられた場合、あとで業者側との齟齬が起きる場合があるためです。
メッセージ、あるいは書面で必要書類一覧を控えておくと、あとで追加の書類を要求されるというケースも回避できます。
5.キャッシュフロー改善などの相談に乗ってくれる
近年のファクタリング業者は、キャッシュフロー改善のコンサルティングを行ってくれる所も増えています。
ファクタリングを利用する事業者の割合として、やはり資金繰りに苦しんでいる人が多いためです。
優良なファクタリング業者は、キャッシュフローの改善だけでなく長期的なビジネスパートナーになることも多いのです。
上記のように、明朗でスムーズなやり取り、長期的なキャッシュフロー改善に向けたアドバイスなど、優良業者から得られるメリットは少なくありません。
そうしたパートナーに巡り会うためにも、続いて優良業者の探し方を紹介していきます。
優良業者の探し方とコツ
ファクタリング業者は、以下の4つを実行すれば自分のニーズにあった優良業者に出会いやすくなります。
- 事前知識として手数料相場と内訳を把握しておく
- 相見積もりを取る
- 評判を複数のサイトで比較していく
- 手数料相場や償還請求権などの有無が明示されているかチェック
以下で、具体的に解説していきましょう。
1.事前知識として手数料相場と内訳を把握しておく
まず、事前知識として「手数料相場」や「ファクタリングにどういった諸費用がかかるか」といったことは頭に入れておくことをおすすめします。
相場が分からないと、高いか安いかの判断ができませんから、時間があまりなくてもざっと仕入れておくと良いでしょう。
ちなみに、3社間と2社間ファクタリングの手数料相場は以下の通り。
手数料相場 | |
---|---|
3社間ファクタリング | 1.5%~5% |
2社間ファクタリング(初回) | 15%~30% |
3社間ファクタリング(継続&与信高) | 7%~15% |
2社間ファクタリングは、貸し倒れや依頼者による売掛金の横領などリスクが上がりますから、手数料も上がる傾向にあります。
先ほども解説しましたが、申し込む際、見積もりの内訳で不明な点はきちんと尋ね、自己防衛するように心がけておきましょう。
2.相見積もりを取る
相場を把握したら、複数の業者に相見積もりを取って比較するのがおすすめです。
相見積もりを取る際は、当サイトや他のファクタリング比較サイトを利用すると良いでしょう。
3.評判を複数のサイトで比較していく
会社が決まったら、ネットリサーチによる評判チェックも複数のサイトで行うと良いでしょう。
ネットの評判は案外バカにできませんので、低評価が多かったり、SNSで悪評が連られていたりなどの場合は要注意です。
4.手数料相場や償還請求権などの有無が明示されているかチェック
公式HPに手数料相場や償還請求権の有無など、申し込み者が気になる点をあらかじめ解説してくれているなら信用度は高いです。
やたらと誇張したセールス文章が並んでいるわりに、手数料相場などがきっちり記載されていない…などの業者は注意した方がよいでしょう。
まとめ
優良業者の探し方は、
- 事前知識として手数料相場と内訳を把握しておく
- 相見積もりを取る
- 評判を複数のサイトで比較していく
- 手数料相場や償還請求権などの有無が明示されているかチェック
これらの手順でしっかりと評判、信頼性をわかる範囲でチェックし、相手の応対の様子や見積もりの内容である程度把握できます。
自社のニーズにあった業者を探し、キャッシュフロー改善に取り組んでいきましょう。
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