売掛債権に損害保険・保証をかけるならファクタリングが最適!

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債権の不渡りは、経営者であれば何よりも回避しなくてはならないリスクですが、同時に対策が難しい問題でもあります。

「不渡りリスクを回避したい…」「長い付き合いの取引先がいるが、経営状況が心配…」などのお悩みをお持ちではありませんか?

実は、不渡りリスクは「債権に保険をかける」ことで回避することが可能なのです。

本記事では、債権の支払いを保証する「売掛保証(ファクタリング)」と呼ばれるサービスについて、メリットなどを踏まえて詳しく解説していきましょう。

「売掛保証(保証ファクタリング)」はどういうサービス?

保証ファクタリングの解説!

ファクタリングと呼ばれるサービスの中には、早期現金化を目的としたものだけではなく「売掛債権の支払いを保証する」ものも存在します。

それが、通称「売掛保証(保証ファクタリング)」と呼ばれるサービスです。

売掛保証の特徴として、以下のサービスが提供されることが挙げられます。

  • 保証をかけた売掛先から売掛金が支払われなくなった場合、保証会社が売掛先に変わって売掛金を支払う
  • 支払う額は、あらかじめ決められた保証料の限度額範囲内(100%保証ではない)
  • 売掛先に保証利用の旨を通知する必要が無い
  • 既存取引先の与信管理、新規取引先の与信審査を代行してもらえる
  • 利用にはいくらかの保証料が必要

特徴的なのは、保証をかけた取引先の与信管理も同時にやってくれることです。

これにより、先を見据えたキャッシュフローのプランを練りやすくなる、取り立てやすくなるなどさまざまなメリットが考えられるでしょう。

新陳代謝が激しい激動の時代。売掛債権に保証をかけておくことで会社を守るのは、理にかなった戦略と言えます。

「売掛保証」の仕組みと保証が支払われる条件

売掛保証の仕組みと保証が支払われる条件を解説!

まず、売掛保証の申し込みから保証の流れまで、ひととおり簡単に解説していきましょう。

売掛保証を申し込んだところからのスキームは、以下の通りです。

なお、以下の流れは依頼企業視点で、やり取りの相手は保証会社となっています。

  1. 申し込み、サービスの確認
  2. 「保証取引基本契約」の締結
  3. 保証を希望する取引先を提出
  4. 3で希望した取引先が審査され、保証限度額が通知される
  5. 「個別保証契約」の締結
  6. 保証開始の通知が届き、保証開始
  7. 保証料を支払う
  8. その後、保証履行の条件を満たした場合、限度額内で保証金が支払われる

保証会社によって、細かい流れは異なりますが、おおむね上記のような流れで保証が開始されます。

また、冒頭でも伝えたとおり取引先には保証の旨が通知されません。

売掛保証の保証料(手数料)相場は?

なお、気になる保証料の相場についてですが、これは売掛先の経営状況に応じて大きく変動します。

多くは、利息制限法で制限されている15.0%を上限とし、3%〜15%程度が基本のようです。

なお、後述した助成金制度を利用すれば、よりコストを下げた保証の利用が可能となります。

下請建設企業は保証の際に助成金が出る?

保証においては、「下請債権保全支援事業」というものがあります。

これは、下請け建設企業や資材業者などが、元請業者の倒産による連鎖倒産を防ぐために制定された制度です。

これにより、対象の企業は保証ファクタリングのようなサービスを利用する際に助成金が出ますので、積極的に利用すると良いでしょう。

助成金は、保証料率(年率)の3分の1(年率1.5%上限)が基本です。

取引信用保険(倒産保険)との違いは?

倒産保険との違い!

取引信用保険(倒産保険)とは、売掛保証と同じく不渡りリスクに対応できる保険です。

損害保険会社が提供しており、得られるメリットは売掛保証とほとんど同じ。

ただし、最大の違いとして「一度に全体〜数十社同時」に保険をかける仕組みになっていることが挙げられます。

そのため、どちらかというと何十社単位で取引をしている大企業向け。

多くの企業と取引しているのであれば、売掛保証よりも倒産保険のほうが保険料を安く抑えられるというメリットがあります。

一方、数社に重点的に保証をかけたい、などのニーズを持つ中小企業にはあまり向いていません。

売掛保証なら、何社に保険をかけるかを任意で選べ、少ない保証料で効率的に効果を期待できますので、大企業は「倒産保険」、中小企業は「売掛保証」が向いているという認識で問題ないでしょう。

さて、ここまで売掛保証がどういうものなのか、仕組みや保証料なども踏まえて解説しました。

続いて、売掛保証(保証ファクタリング)のメリット・デメリットもチェックしていきましょう。

売掛保証(保証ファクタリング)のメリット・デメリット

保証ファクタリングのメリット・デメリットとは?

売掛保証(保証ファクタリング)のメリット・デメリットは以下の通りです。

売掛保証のメリット

  • 貸し倒れ、不渡りの際の備えになる
  • 取引先の与信管理が可能
  • 新規取引先の与信審査が可能
  • 業務拡大やキャッシュフローの安定
  • 精神面でも安心感が持てる

多くは、冒頭で解説したとおりなので、詳細な説明は割愛します。保証ファクタリングを利用するうえで特に大きなメリットは、「キャッシュフローに安定感をもたらす」ということでしょう。

経営者は、安定したメンタルで経営判断をすることも非常に重要です。

債権が不渡りになっても大丈夫という安心感を得ることは、一見合理的でないように見えますが決して無視できないものでしょう。

特に、取引先が経営不振に陥っている場合、こちらも巻き添えを食らうことはなるべく避けたいのが心理といえます。

そうした状況において、与信管理を適切に行った上でどの程度まずいのかを把握しておくことは、こちら側も対策を練られますので悪い選択ではありません。

むしろ、債権の額が大きい建設業界などでは、不渡りになってしまったら大きな損害を被ることは必至。

連鎖倒産を確実に避けられると考えれば、保証料は安いものであると言えるでしょう。

このように、メリットの大きい保証ファクタリングですが、いくつか気をつけねばならない点も存在します。

売掛保証のデメリット

保証ファクタリングのデメリットは、以下の通りです。

  • 保証限度額が決まっている
  • 保証料がかかる
  • 取り立ての手間がなくなるわけではない

デメリットに関して、具体的に解説していきましょう。

まず、不渡りになった債権が100%保証されるわけではありません。優良債権であれば話は別ですが、特に元々経営不振の会社に保証をかける場合、6割~7割程度になることも多いです。

確実に100%保証を期待するのであれば、別のサービスを使った方が建設的でしょう。

また、保証料も場合によっては高くなります。助成金を使えば、年利2%での契約も可能ですが、多くの場合は10%前後が保証料で必要になると考えておいて問題ありません。

それから、与信管理をしておらえるからといって、取り立ての手間が無くなるわけではないという点にも気をつけて起きましょう。

そもそも、100%保証ではないので払ってもらえるに越したことはありません。

加えて、依頼者側に債権回収に際して明らかな落ち度があった場合、保証が履行されないことがあります。つまり、最初から取り立てを放棄してしまうことは、保証を放棄するリスクにもなり得るのです。

上記のデメリットがあることを踏まえ、売掛保証を利用していきましょう。

保証ファクタリングについてのまとめ

ノートとペン

「売掛保証」は、特に建設業界の経営者に広く利用されているサービスです。

特に、不渡りになるリスクと、債権に保証をつける保証料を天秤にかけ、不渡りになるリスクのほうが遙かに大きいと判断したら、保証を付けるべきでしょう。

なお、余談ですが一般的なファクタリングでも「ノンリコース」契約でのファクタリングであれば、擬似的に売掛債権を保証されることに繋がります。

なお、推奨はしませんが、取引先の経営不振などで不渡りリスクを感じ取った場合は、通常の一括ファクタリングによる現金化を図ってみるのも手でしょう。

状態の良くない債権は、あまり高く買い取ってもらえませんのでその点は注意を。